転職というのは、自ら新しい環境の中に飛び込んでいくという行為です。
転職先での仕事環境や人間関係をうまく溶け込むことができていけば、その転職はあなたに
とって成功したといえます。
転職を成功させるためには、どんな点に注意していくべきかを考えていきましょう。
<転職した目的を再確認する>
転職は、現在あなたに置かれている状況よりも、よりよい環境を自分で作っていくための手段
でもあります。
転職を決断するというのは、会社の経営方針や仕事内容、人間関係など何らかの不満があなたに
あったのだと思います。
しかし転職先で前の会社同様な不満が発生するのでは、その転職はあなたにとって成功した
とはいえません。
そのためにも、転職先を選ぶに当たっては、さまざまな視点からチェックすることが大切ですが、
会社や仕事への不満は、ときには自分自身が原因である場合に起きていることがあります。
たとえば、言動に慎重さを欠けているところがあり、仕事でミスをしたり、同僚間でトラブルを
招いてしまうや、積極性が足りないなどで周囲から評価されず、結果的に自分が求める仕事を
任せてもらえない、給料も変わらない、それが不平不満になっていく事もあるのです。
そのことを弁えた上で、自分にとってその会社や仕事はなぜ不満を感じたのか、自分の勤務
態度や日頃の言動に問題点は何かを反省することから始めるとよいでしょう。
その問題を整理することで浮かび上がってくることが、あなたが転職を希望する目的であり、
自分のチャンスへと変える行動の指針となります。
<転職先での仕事の度量>
・ 転職先で、仕事の進める方法を教えてもらえない
入社した会社でその職種が未経験の場合などは、職種にもよりますがOJTあるいはoffJTに
よる導入研修が行われる場合があります。
しかし、経験者として転職したのであれば、このような研修はまずないといっていいでしょう。
なので教えてくれてもせいぜい、アウトライン程度です。
経験のある仕事を別の会社でするにしても、会社によって仕事の進め方が異なっていたり、
取り扱い商品や顧客対象など違う場合がほとんどです。
転職して始めのうちは、何から手を付ければいいのか分からずとまどうことが多々あるはずです。
会社で研修がないのであれば、自分で仕事の進め方を覚えていくしかありません。
商品知識や最新技術などを与えられたり、資料だけで理解できなければ、上司や同僚に
質問をどんどんして、自分に必要な情報をたくさん吸収しましょう。
同僚の仕事の仕方を観察してみるだけでも、その会社の仕事の基本的なルールを把握する
ことができるでしょう。
・ いきなり自分の技量では余る仕事を頼まれた
仕事に慣れるまでは、簡単にできるような補助的な仕事が中心になります。
しかし、ときには、これまで自分が経験したことのないような難しい仕事を頼まれたり、一つ
ひとつの作業は簡単でも、作業量的に残業しなければとてもこなせない程の量の仕事が
与えられることもあります。
このような事をする理由の一つとして、当人の技量や問題解決の方法を確認するためで
あったり、途中でその仕事を投げ出さない意気込みを持っているかどうかを試したりする
ものです。
高度な仕事では、会社の考えとしては、それを完遂できなくても構わないと思っている
はずです。
問題は、その仕事をあなたに与えられたときに、最初から「できない」とお手上げ状態に
なってしまうのか、それとも、いろんな道具を駆使して情報を収集して、周囲に教えて
もらうなりしてその仕事をやり遂げようと努力をするかどうかにあるはずですから、
手に負えないなどの泣き言をいわずに、残業や休日出勤をしてでもやりとげるという意欲を
見せるべきです。
<転職先でのトラブルの対処法>
仕事がなくてヒマである。
入社をしてから2、3日で、大切な仕事を任されるということはまずないでしょう。
任されてもせいぜい、仕事に必要な資料や図書類に目を通すように言われるか、メインの仕事を
する誰かの補助的な事を頼まれる程度でしょう。
会社としての考えは、仕事の進め方や、社内のルールを知らないで、周囲との会話もとれ
ないままに、勝手に行動をされるのは困りますし、仕事能力でも、応募書類や面接などを
通じて一応の判定はつけたものの、実際のところ、その人を把握していないわけですから
当然のことです。
会社によって異なりますが、入社して1週間くらいは、その会社での仕事の進め方を習ったり、
同じ部署で共に働く同僚との新しい人間関係を築き上げるための、時間だと考えましょう。
その間に、自分の配属先以外の部署や各種施設の配置なども覚えておきたいところ
なのですが、一人でどこでも歩き回ると不信人物に見られてしまう恐れがあるので、
上司または同僚、あるいは人事担当者と共に行動しましょう。
このときに、各部署の所属長に会わせてもらえると、その後自分が仕事する時に大いに
役立つことになるでしょう。
<上司が自分より年下で仕事がやりにくい>
能力主義や実力主義が徹底されている会社では、年齢に関係なく課長や部長へと出世して
いく人がいますし、設立してから時間が経っていないベンチャー企業などでも、設立メンバーの
一人であるとして、20歳代にも関わらず取締役という人がいます。
年齢だけで考えれば、自分より歳が若い人を上司であるという状況は大変やりにくいでしょうが、
こう言った場合では、年齢で見るのではなく社歴で考えると、そういった事態を意外とすんなり
受け入れられると思います。
その会社では自分よりも長年の実績を積んでいるのだから、入社したばかりの自分が下でも当然
であると考えられるのです。
むしろ、かつてのように年功序列で幅をきかせた頃のように、歳をとっているという理由だけで
出世する上司が上にいて、その上司の仕事に対する無能ぶりを嘆くよりは、自分より若くても
仕事が出来て出世した人が上司である職場の方が、仕事をする環境としてはずっと良いと思われ
ます。
同僚を見ても、自分より年齢が下でも、社歴が長いという人がほとんどだと思います。
そんな彼らに対し、自分より年下だからといった態度で接すると、思わぬ反発を食らうことも
あります。
なので、入社してしばらくの間は年下であろうと会社では先輩という意識を持って相手に接する
ことが必要です。